枝野官房長官は２７日、沖縄県を訪れる中国人の観光客に対して、一定期間、何度でも日本に来ることを認めるビザを発給すると発表した。

　枝野長官「沖縄県を訪問する中国人観光客で、充分な経済力を有する者とその家族に、数次ビザを発給することを決定した。これにより、沖縄県を訪問する中国人観光客が増加し、さらなる観光振興につながることを期待する」

　数次ビザとは、一定期間、何度でも使えるビザで、観光用で政府が導入するのは初めてだという。今回、発給対象となるのは、一定以上の経済力がある中国人の観光客で、最初に日本を訪問したときは必ず沖縄県を訪れることが条件になるという。

　このビザ発給は、これまで沖縄県側から強い要望があったもので、枝野長官は「これにとどまらず、引き続き、沖縄県の振興に尽力したい」と強調した。

　２８日に沖縄県を訪問する松本外相が、仲井真県知事に正式に伝える予定。