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放射性物質の吸収率、根菜類は高め~農水省

2011年5月27日 23:15
放射性物質の吸収率、根菜類は高め~農水省

 農水省は27日、福島第一原子力発電所の事故を受けて、野菜が育つ過程で放射性物質を吸収する割合について、調査結果を公表した。

 農水省が公表したデータは、国内外の文献を基に、汚染された農地で野菜や果物を育てた場合、セシウム137を吸収する比率を分析したもの。データによると、他の作物に比べて、サツマイモやジャガイモなどの根菜類は吸収する割合が高いという。

 農水省は、稲の作付けについては放射性物質の移行割合を公表し、基準を超えた水田での今年の作付けを制限している。

 しかし、野菜の場合、十分な裏付けとなるデータが少ないことなどから、野菜の作付けの制限は行わず、農家が今後、作付けをする野菜の種類を選ぶ際の参考にしてもらいたいとしている。