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山本作兵衛の記録画、記憶遺産に~ユネスコ

2011年5月26日 12:15
山本作兵衛の記録画、記憶遺産に~ユネスコ

 国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)は、福岡・筑豊地方の炭鉱の記録画などを残した山本作兵衛(1892~1984年)の絵画や日記を、「記憶遺産」に登録すると発表した。記憶遺産への登録は国内では初めて。

 ユネスコの記憶遺産は、歴史的な史料の保存を目的としており、これまでに「アンネの日記」やベートーベンの「交響曲第9番」の楽譜などが登録されている。

 福岡・飯塚市出身の山本は、14歳から筑豊地方の炭鉱で働いた経験を絵画や日記に残している。

 田川市石炭・歴史博物館(福岡・田川市)の安蘇龍生館長「長年、炭鉱労働をした経験が自分の手で描かれ、高評価を受けた。本当に素晴らしいこと」

 田川市によると、今回、記憶遺産に登録されるのは絵画や日記など697点という。