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東電決算、最終赤字1兆2473億円に

2011年5月20日 17:45
東電決算、最終赤字1兆2473億円に

 「東京電力」は20日、今年3月までの一年間の決算で、最終損益が1兆2473億円の赤字と、創業以来最大の赤字に転落したことを明らかにした。これは、日本企業として過去最大の赤字となる。

 福島第一原発の廃炉や事故処理費用、火力発電所の復旧費用などで1兆776億円の特別損失を計上したことが要因。

 今年度も賠償金の支払いで財務状況が悪化することから、リストラ策も打ち出した。代表権のある役員8人の役員報酬を5月から全額返上しているほか、社員の年収も2割カットする。そのほか、社員用の厚生施設や運動場を全廃し、株式や不動産などの売却で6000億円以上の資金を確保する。

 また、清水正孝社長が事故の責任をとって辞任し、後任に西沢俊夫常務を充てる。勝俣恒久会長は事故が収束するまで当面、会長職を続ける。