西岡参議院議長が、東日本大震災や福島第一原子力発電所事故への菅首相の対応を批判し、退陣を求める論文を発表した。論文は１８日、菅首相に届けたという。議長が首相を批判するのは異例。

　西岡議長は１９日、「（Ｑ菅首相の何がダメか）全部です。今日の本会議を見てもわかるでしょ、答えていない。復興構想会議（の結果）を見てからというのであれば、何のために内閣があるのか。サミット（＝主要国首脳会議）がありますね。我が国が原発の問題できちんとした日本の状況とこれからの方針を語れる首相に行ってもらいたい。菅さんは政権の座にしがみついて権力を手放さない」と述べ、フランスで来週開かれるＧ８サミットまでに菅首相が退陣するよう求めるとともに、「論文が他の国会議員の行動を促すきっかけになれば」と話した。