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1号機地下にたまり水、高濃度汚染水か

2011年5月15日 1:04
1号機地下にたまり水、高濃度汚染水か

 福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋の地下に、大量の水がたまっていることが確認された。この水は、格納容器から漏れた高濃度の放射性物質を含む汚染水である可能性が高いという。

 「東京電力」の作業員が北西側の階段の隙間から地下をのぞき込んで確認したもので、経産省の原子力安全・保安院によると、水の深さは約4メートルで、タービン建屋側へ流れていたという。東京電力は、これまで原子炉に約1万トンの水を注入したが、約5000トンは格納容器の外に漏れ出したり、水蒸気になったりしているとみている。このため、地下にたまった水は格納容器から漏れた高濃度の放射性物質を含む汚染水である可能性が高いという。

 1号機のメルトダウンに続き、汚染水が原子炉建屋に漏れ出したおそれや、3号機原子炉の温度上昇などが明らかになったことで、17日に見直される工程表は大幅な修正が予想される。