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1号機原子炉建屋内で毎時2000ミリSv

2011年5月14日 21:41
1号機原子炉建屋内で毎時2000ミリSv

 福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋内部で、一時間あたり2000ミリシーベルトというこれまでで最も高い放射線量を計測したことがわかった。

 「東京電力」は、13日に1号機原子炉建屋1階にロボットを投入して放射線量を測定したところ、南東部の一角で一時間あたり2000ミリシーベルトというこれまでで最も高い放射線量を計測したと発表した。経産省の原子力安全・保安院によると、この区画には原子炉内を計測する装置があり、原子炉からの水が流れてくる可能性があるという。1号機では、循環型の冷却装置を設置する予定だが、東京電力は「原子炉建屋内部での設置作業でこの区画には立ち入らない」としている。

 一方、東京電力によると、原子炉建屋1階の北西側にある階段の隙間から作業員が地下をのぞき込んだところ、地下1階の床面から天井まで11メートルあるうち、約半分までたまり水があるのを確認したという。保安院はたまり水について、「床面から約4メートルあり、タービン建屋のある東側に流れている」としている。放射線量はまだ計測されていないが、東京電力によると、たまり水は格納容器から漏れた可能性があるという。