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津波から子供守るため…学校現場の取り組み
東日本大震災では、学校にいた多くの子供たちが津波で死亡した。学校の現場では、津波から子供たちを守る取り組みが進められている。
茨城・日立市の東小沢小学校で12日、51人の全校児童を集めて特別授業が行われ、震災当日の3月11日に津波を目撃した地域住民がその恐ろしさを伝えた。東小沢小学校評議員・岡部養正さんは「段になって水が(川を)上ってくるんですよ。津波ってこんなものなんだと。こんな怖い経験をしたのは初めて」と話す。
宮城・石巻市の大川小学校では、70人以上の児童が避難の途中、川を逆流した津波に巻き込まれてしまった。東小沢小学校のそばにも久慈川という大きな川が流れている。震災で日立市を襲った津波は約4メートルだったが、いつこれ以上の大津波が来るかはわからない。東小沢小学校の学校関係者は震災後、新たに津波から子供を守る取り組みを始めた。
最初に取り組んだのは、避難場所と避難ルートの見直し。震災で児童らは高台にある別の小学校へと避難したが、新たな避難場所を東小沢小学校から約4キロの場所にあるさらに内陸の学校に決めた。ここまでは教員の車で避難するということで、渋滞のリスクがないか、十分な道幅があるか、様々な観点でルートを点検した。
13日には、学校では初の大規模な津波避難訓練が行われた。児童は、あらかじめ決められた車に乗り込んで避難する。後藤弘文校長が心配していた道幅の狭い農道も無事に通過し、目標より2分遅れの17分で目的地に着いた。一方で、後藤校長は「(避難の時は)車があてにならないこともある。全員で歩きでも逃げ切ることのできる訓練もしないと助からない」と課題を挙げた。
日頃の訓練の大切さを証明する一つのケースがある。岩手・釜石市の釜石東中学校と隣接する小学校は巨大な津波に襲われたが、生徒らは先生の指示を待たずにいち早く避難した。中学生が小学生の手を引いて避難する様子も記録されている。震災当時、釜石東中学校3年で釜石高校1年・菊池のどかさんは「絶対にでっかいの(津波)が来るからと、みんな必死なんですごかったです」と話す。
釜石東中学校・村上洋子副校長は「この地域に伝わる『命てんでんこ』という言葉があるんですけど、『自分の命は自分で守る』、これが最優先で子供たちに教育をしてまいりました」と話す。また、釜石東中学校の生徒らは、防災教育の一環としてDVDをつくっていた。
命を守るために何が必要か。その答えを見つける手がかりがここに示されている。
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