×

神戸阪急、来年9月までに営業終了へ

2011年5月12日 21:29
神戸阪急、来年9月までに営業終了へ

 「阪急阪神百貨店」を傘下に持つ「エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング」は12日、神戸ハーバーランドにある「神戸阪急」について、来年9月までに営業を終了すると発表した。

 エイチ・ツー・オーリテイリングは12日、大阪市内で11年3月期の決算発表を行った。主軸となる百貨店事業は、売上高が約3504億円(前期比97.9%)、営業利益が約82億円(前期比141.5%)で、減収増益となった。

 また、決算発表の中で、「神戸阪急」について、建物の賃貸契約が切れる来年9月までに営業を終了することを明らかにした。「神戸阪急」は92年に開業し、一時は年間250億円を売り上げたが、景気後退のあおりを受けて、現在の売り上げは半分以下の90億円程度に落ち込み、ここ数年は赤字が続いている。

 阪急阪神百貨店の新田信昭社長は「神戸ハーバー地区の地盤沈下が続いている。集客力がますます衰えてきている。撤退もやむなし、残念ながらそう思いました」と述べた。

 また、建て替え工事中の「阪急うめだ本店」について、工事の遅れが原因で、来年春としていた開業予定が来年10月から12月にずれ込むとの見通しが示された。