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削減したODA額、将来は何倍にも~菅首相

2011年5月12日 0:35
削減したODA額、将来は何倍にも~菅首相

 菅首相は11日夜、東日本大震災に対する各国の支援に感謝する会合で挨拶し、「(復旧に向けた)11年度第1次補正予算の編成に伴って削減した政府開発援助(=ODA)の額を、将来、何倍にも増やすことを約束する」と明言した。

 東日本大震災の発生から2か月となった11日に開催された「感謝の集い」には、東京都に駐在する各国の外交官らが招待され、被災地で収穫された野菜や魚介類が振る舞われた。

 サプライズゲストとして登場した菅首相は「第1次補正予算について、多くの人から『まずい』と言われていることがある。それは、一時的にODAの額を削ったことだ」と述べた。その上で、「必ず、我が国が元気に再建をされた時には、この削った(ODAの)金額を何倍にも増やして、多くの国の応援に充てていきたいと、このように決意いたしております。皆さんともお約束したいと思います」と述べた。

 しかし、この将来のODA増額について、政府内で議論された形跡がないことから、民主党内では「また菅首相の独断専行だ。悪い癖が出た」と批判の声も上がっている。