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中電「国からの支援策を確認」浜岡原発停止

2011年5月10日 1:09
中電「国からの支援策を確認」浜岡原発停止

 「中部電力」は9日、臨時の取締役会を開き、浜岡原子力発電所(静岡・御前崎市)の運転停止を決めた。水野明久社長は9日夕方の会見で、菅首相からの要請受け入れを表明した上で、国からの支援策を確認したことを明らかにした。

 会見で水野社長は、菅首相からの要請を重く受け止めて、現在運転中の浜岡原発4号機と5号機の停止、現在停止中の3号機の運転再開を見送ったと発表した。水野社長は、要請を受け入れた理由について「福島第一原子力発電所の重大事故を契機に、原子力に対する新たな不安が広がりました。当社は、皆様の新たな不安を真摯(しんし)に受け止め、安全最優先という原子力事業の基本を貫くべきであると判断しました」と述べた。

 水野社長はまた、要請受け入れにあたって、国からの支援策を確認したことを明らかにした。水野社長は「菅首相の要請の受け入れを決定するにあたっては、お客様、立地地域の皆様、株主の皆様に過度なご負担や不利益が生じないよう、海江田経産相に対し、運転再開の条件や国からの支援策を確認いたしました」と述べた。