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ビンラディン容疑者殺害 反米感情高まる

2011年5月5日 8:05

 アメリカが、01年のアメリカ同時多発テロの首謀者とされる国際テロ組織「アルカイダ」のウサマ・ビンラディン容疑者をパキスタン国内で殺害したことを受け、パキスタンでは市民の反感が高まっている。

 ビンラディン容疑者が殺害されたアボタバードでの反米デモは、地元の法律家らが呼びかけたもの。4日のデモには約100人が参加し、アメリカがパキスタンの主権を侵して軍事行動をしたと批判した。パキスタンは、イスラム教国であることや歴史的な経緯から市民の間に根強い反米感情があり、これが今回の事件をきっかけに表に出てきた形。

 一方で、パキスタン政府に対する批判も高まっている。アメリカの軍事行動を許したとする不満の声だ。首都・イスラマバードでは6日にイスラム教系の政党による反米反政府デモが計画されていて、デモが拡大することによる暴動などを懸念する声も上がり始めている。