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仮設住宅、お盆までに必ず全員入居~菅首相

2011年5月1日 13:30
仮設住宅、お盆までに必ず全員入居~菅首相

 東日本大震災の復旧のための11年度第1次補正予算案の審議は、1日から参議院で行われている。建設の遅れが指摘される仮設住宅について、菅直人首相は「お盆までに内閣の責任で希望者全員を必ず入居させる」と明言した。

 お盆までの全員の入居について、これまでは「全力を挙げて努力をしたい」と述べるにとどまっていた菅首相だが、野党側の追及を受けてハードルを上げた形。

 自民党・野村哲郎議員「大畠章宏国交相は、全員が一人残らず入居できる時期は明言されていません。これは閣内不一致ですよ。ぜひ、首相、統一して、今見ている避難所の皆さんに正確なメッセージを送ってほしい」

 菅首相「お盆までに、私の内閣の責任で全ての希望者が仮設住宅に入れるように、まだ決まっていない所があれば、急がせて、必ずやらせます」

 一方で、菅首相は、お盆までとした具体的な根拠については示していない上、仮設住宅の建設を担当する大畠国交相は、依然として「なかなか土地の確保ができていないのが実態」だとして、「実現に向け、全力で頑張りたい」と述べるにとどまっている。8月中旬までに完全入居が実現するのか、首相発言の信頼性が問われることになる。