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福島第一原発敷地内の汚染分布図を公表

2011年4月29日 16:26
福島第一原発敷地内の汚染分布図を公表

 福島第一原子力発電所の事故で、敷地内の汚染の状況を示した図を「東京電力」が新たに公表し、依然として高い値が続いていることがわかった。

 この図は、作業員らが不必要な汚染をしなくてすむように作られているもの。最新の記録によると、水素爆発で建屋が吹き飛んだ3号機の周辺で一時間当たり70ミリシーベルトの放射線が計測されている他、2号機の原子炉建屋のすぐそばのコンクリートの表面からは一時間当たり380ミリシーベルトが確認されている。

 東京電力は、建屋の外に原子炉圧力容器を冷やすために使う機械を設置する方針だが、その場の放射線量が高いことなどから作業は難航している。東京電力は、散乱しているがれきを撤去して少しでも線量を低めたい考え。