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家畜殺処分のため、担当者が警戒区域内に

2011年4月25日 19:00

 福島第一原子力発電所から20キロ圏内の家畜について、福島県は殺処分する方針を決め、25日から担当者が現地に入っている。

 福島第一原発から20キロ圏内の警戒区域では畜産が盛んで、牛4000頭、豚3万頭、鶏63万羽、馬100頭などの家畜がいる。しかし、住民が避難する際に放した家畜が野生化したり、施設で餓死したりして放置されたままとなっている。

 このため県は、警戒区域の所有者の同意を得た上で、弱っている家畜を殺処分する方針を決め、25日から担当者が現地に入った。25日は、南相馬市で死んだ家畜に消石灰をまいてブルーシートで覆う衛生対策をとったという。

 26日は担当者が田村市に入る予定で、放射線量の高い双葉町などは状況を見ながら判断するとしている。