「キリンビール」は２１日、東日本大震災の影響で生産ができない商品があることから、一部の商品では近く在庫がなくなる見通しで、その場合には販売を中止すると発表した。

　キリンビールは、今回の震災で東日本の複数の工場が被災したことから生産への影響が続いている。このうち、仙台工場ではビールの貯蔵タンクが倒壊し、復旧のメドが立っていない。

　キリンビールでは、ビール用の缶の供給不足も重なっていることから、一部の商品で近く在庫がなくなる可能性が高く、その場合には販売を一時休止すると発表した。対象は「キリンクラシックラガー」などビール類の１割程度（９銘柄）で、主力商品は含まれていないという。

　キリンビールは「夏の最盛期までに商品の安定供給ができるよう努力する」としている。