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福山副長官、計画的避難区域の飯舘村で説明

2011年4月17日 1:31
福山副長官、計画的避難区域の飯舘村で説明

 福山哲郎官房副長官は16日、福島第一原子力発電所の事故を受けて計画的避難区域に該当する福島・飯舘村を訪れ、避難方法などについて説明した。しかし、住民からは「村を出ない」という反発の声も上がった。

 福山官房副長官は、地区の代表者ら約100人に対し、1か月をメドに避難することを求めた計画的避難区域に飯舘村を設定した経緯などについて説明した。その上で「畜産農家などにとっては避難することは苦渋の判断だが、お願いしたい」と住民に理解を求めた。

 しかし、避難した場合、畜産農家の牛を別の場所に避難させるか、政府が買い取るかなどについては「検討している」と述べるにとどまり、住民からは政府の対応に不満の声が上がった。住民の一人は「私は地域を守るために避難するつもりはない。何か罰則規定でもあるのですか」と訴えた。

 政府は週明けにも区域を正式に決定し、計画的避難指示などを出すことにしている。