×

東日本大震災から1か月

2011年4月11日 4:05
東日本大震災から1か月

 死者・行方不明者計2万7000人を超える大きな被害を出した東日本大震災は11日、発生から1か月を迎えた。現在も15万人が避難所暮らしを強いられていて、本格的な復旧作業も進んでいない。

 大津波に襲われた東北地方の沿岸部では10日、自衛隊とアメリカ軍による2回目の一斉捜索が行われ、90人の遺体を収容した。警察庁によると、10日午後7時現在、震災による死者は1万3013人、行方不明者は1万4608人となっている。また、15万1115人が避難所での生活を続けていて、その疲れは限界近くに達している。

 仮設住宅を待ち望む声が多く聞かれる中、宮城県ではようやく工事が始まった。水道やガスなどのライフラインも復旧作業に時間がかかっていて、被災地の多くで給水活動が続いている。

 震災から1か月、復興への道のりが見えない中、被災地では11日午後2時46分、大地震が発生した時間にあわせて犠牲者を悼み、黙とうが行われることになっている。