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余震で6強の宮城県、1人死亡155人ケガ

2011年4月9日 7:10
余震で6強の宮城県、1人死亡155人ケガ

 7日夜に発生した東日本大震災の余震で最大震度6強を観測した宮城県では、1人が死亡した他、150人以上がケガをした。震災後、いったんは復旧が進んでいたライフラインも再び被害を受けた。

 宮城県によると、この地震で松島町の女性(74)が自宅3階のベランダから飛び降り、その後、病院で死亡が確認されたという。ケガ人は155人に上っている。

 また、大崎市や栗原市など27市町村で、一部、もしくは全域で断水しているという。東松島市の給水場所には、市民が長い列を作り、先月の震災からようやく復旧してきたライフラインを再び絶たれたことに落胆の声が聞かれた。

 「東北電力」によると、県内では一時、約100万戸が停電した。7日の地震の影響で火力発電所や変電所が損傷を受けたため広いエリアで停電となったもので、8日午後10時現在、県内の約29万戸で停電している。

 これまで、わずかながらも再開してきた鉄道網だが、県内のJR在来線は9日もすべての区間で運転の見通しが立っていない。在来線は今月中旬以降、順次再開したいとしているが、東北新幹線は再点検を行っており、再開の見通しは立っていない。