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仏アレバ、放射性廃棄物処理施設を公開

2011年4月8日 14:02

 福島第一原子力発電所の復旧を阻んでいる放射性廃棄物や高濃度の放射性物質に汚染された水の処理で、「東京電力」が技術支援を求めているフランスの原子力大手「アレバ」が、施設の一部を公開した。

 フランス南部・マルクールにある広さ300ヘクタールのアレバの敷地には、原子力関連の建物が1000棟以上も並んでいる。アレバはここで、古くなった原子炉の解体など、放射性廃棄物の処理作業を30年計画で進めている。

 遠隔操作で動く2台のロボットも公開された。うち1台は開発中だが、放射性物質に汚染された場所で土壌や水を吸い取ってサンプルを採取するなど、きめ細かい作業が可能だという。

 アレバの現場責任者は「水の浄化作業は共通ですから、(福島でも)同タイプなら適用できます」と話している。福島第一原発の事故を受けて、アレバは、汚染水の処理などに協力するため、さらに多くの専門家を日本に派遣する方針で、技術面での支援が大いに期待されている。