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女川原発、冷却機能などに問題発生せず

2011年4月8日 8:07
女川原発、冷却機能などに問題発生せず

 7日夜に宮城県で震度6強を観測した地震により、東北地方の一部の原発では、外部電源が遮断されたため非常用電源に切り替えているが、核燃料の冷却など安全上、重要な機能に問題は発生していない。

 「東北電力」によると、宮城県の「東北電力」女川原子力発電所で、外部電源5回線のうち3回線が遮断し、1回線が点検中だったため、残る1つの回線で冷却機能を維持している。また、使用済み燃料プールの冷却機能が一時停止したが、全て復旧している。

 経産省の原子力安全・保安院によると、青森県の「東北電力」東通原子力発電所でも外部電源が遮断した。現在、非常用ディーゼル発電機1台で使用済み燃料プールの冷却を続けているという。

 この他、青森・六ヶ所村にある「日本原燃」の使用済み核燃料の再処理工場でも、外部電源が遮断したため、非常用ディーゼル発電機5台で冷却機能を維持している。

 「東京電力」によると、福島第一原子力発電所では地震発生当時、1号機と2号機の付近で15人が作業に当たっていたが、全員無事だった。5号機と6号機の中央制御室にも作業員19人がいたが、こちらもケガ人は出ていない。設備についても異常はないという。1号機の格納容器への窒素の注入作業の他、1号機から3号機の原子炉への水の注入作業も引き続き行われている。

 また、福島第二原子力発電所でも異常は確認されておらず、新潟・柏崎刈羽原子力発電所と茨城・東海第二原子力発電所にも、異常はみられないという。