×

原発の現場で作業へ…米提供のロボットとは

2011年4月7日 9:21
原発の現場で作業へ…米提供のロボットとは

 福島第一原子力発電所の事故現場では、アメリカ・エネルギー省が日本に送ったロボット「タイロン」が、早ければ週内にも放射線量の測定などの作業を開始する。ワシントン支局・平野亜由子記者が報告する。

 タイロンは、紛争地域で爆発物処理を行うロボットなどを製造する「キネティック」が開発したもので、放射線量が高い場所でも、一回の充電で8時間以上作業することや遠隔操作で放水作業を行うことが可能。現場では、放射線量の測定や映像の撮影を行うことになっていて、より詳細な状況の把握につながることが期待されている。

 キネティックのクラウチCEOは「タイロンは放射線量が高い場所で実験を重ねてきた。非常に厳しい条件だが、タイロンはこうした環境に耐えうる最適なものだ」と話す。

 実際にタイロンを操作することになる「東京電力」の職員への研修が日本時間6日に終了したことから、タイロンは、キネティックが提供した無人で動くブルドーザータイプのロボットなどとともに、早ければ週内に現場での作業を始めることになる。