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宮城県沖の海底 24m移動、3m隆起

2011年4月6日 23:49
宮城県沖の海底 24m移動、3m隆起

 東日本大震災で、宮城県沖の震源のほぼ真上にあたる海底が20メートル以上も動いていたことが海上保安庁の調査でわかった。この大規模な海底の地殻変動を捉えたのは世界初の出来事となる。

 海上保安庁は先月下旬、観測船を使い、地震後の海底の被害調査を行った。測量できた一部のデータを解析したところ、震源のほぼ真上に位置する宮城県沖の海底では、地殻が東南東に約24メートル移動し、約3メートル隆起していたことが確認された。

 国土地理院は、陸上の牡鹿半島で東南東に約5.3メートルの地殻変動を観測しているが、比較すると海底では4倍以上の動きがあったことがわかる。この大規模な海底の地殻変動を捉えたのは世界初の出来事となる。