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福島第一原発 高濃度汚染水の流出止まる

2011年4月6日 10:53
福島第一原発 高濃度汚染水の流出止まる

 福島第一原子力発電所から海に流れ出ている高い濃度の放射性物質を含む汚染水について、「東京電力」は6日朝、流出が止まったことを確認したと発表した。

 福島第一原発では、2号機の海側にあるピット付近のひび割れから汚染水の流出が続いていた。汚染水はピットやトンネルの下に敷き詰められた砂利の部分を通って漏れていたことから、5日から水ガラスと呼ばれる水をせき止める薬剤を注入し、砂利の部分を固める作業が行われてきた。作業は夜通し行われ、ピットの周辺8か所に薬剤が注入された。その結果、6日午前5時38分、流出が止まったという。

 経産省の原子力安全・保安院は、流出を止めたことで他の場所で新たに漏れが発生する可能性があるとして、チェックを行うことにしている。