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岩手・宮古の津波、高さ38メートルに到達

2011年4月4日 11:38
岩手・宮古の津波、高さ38メートルに到達

 東日本大震災で津波被害を受けた岩手・宮古市の田老地区で、陸上を駆け上がった津波の高さが37.9メートルに達していたことが、東京大学の現地調査でわかった。

 3日に東京大学地震研究所が宮古市田老の小堀内漁港で行った調査によると、漁港裏にある崖の途中で漁具などが見つかったという。これは津波が斜面を駆け上がったとみられる痕跡ということで、海面からの高さを測ったところ、37.9メートルに達していた。

 国内では、1896年の明治三陸地震の津波の時に大船渡市綾里で記録した38.2メートルが陸上を駆け上がった最大とされているが、これに匹敵する過去最大級の津波だったということがあらためてわかった。