×

南三陸町の住民、県内4市町に集団避難へ

2011年4月3日 11:56
南三陸町の住民、県内4市町に集団避難へ

 東日本大震災による津波で甚大な被害を受けた宮城・南三陸町で、3日から町の外への住民の一時集団避難が始まる。午後には集団避難先の各地へバスで出発する予定。

 集団避難する住民は、宮城県の栗原市や登米市など4つの市や町の公民館や小学校、旅館など9か所に分かれる。南三陸町ではいまだに9300人以上が避難生活を強いられているが、避難所はライフラインがほとんど止まったままの状態で、厳しい避難生活となっている。また、仮設住宅の用地を町内ではほとんど確保できない上、完成に半年以上かかることから、町は他の自治体への集団避難を決断し、住民に募集したところ、約1300人が応じた。新しい避難先では電気・ガス・水道が使えるが、住民が離れ離れになるなど不便な点も出てくる。

 町によると、集団避難先に町の職員は常駐させず、情報などは電話やホームページで対応するという。