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原子炉冷やす真水積載…米軍輸送船が到着

2011年4月2日 7:45
原子炉冷やす真水積載…米軍輸送船が到着

 福島第一原子力発電所に先月31日、原子炉を冷やす真水を積んだアメリカ軍の輸送船が到着した。

 先月31日午後、アメリカ軍の輸送船が原発専用の港に到着した。輸送船には、原子炉内に通常ある水の約3倍にあたる1300トンの水が積まれており、発電所の中のタンクに移し替える作業は2日も行われる。

 また、1日は、放射性物質がホコリやチリとともに飛び散るのを防ぐ合成樹脂の液体の散布が行われた。これにより、作業環境の向上が期待できるということで、効果があれば今後も続けられる。

 一方、主要な電源など復旧に必要な装置が多くあるタービン建屋の地下には、放射線量の高い水がたまったままで、この水を取り除くための作業も始まっている。しかし、水を移す場所の確保に手間取っており、実際に取り除かれるまでには時間がかかる見通し。