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線量計不足 保安院が東京電力を厳重注意

2011年4月1日 20:14
線量計不足 保安院が東京電力を厳重注意

 福島第一原子力発電所の作業員の被ばく量を管理する線量計の数が不足していたことがわかり、経産省の原子力安全・保安院は「東京電力」を厳重に注意した。

 これを受けて東京電力は先月31日までに420個の線量計を確保したが、現在、同時に500人が作業しているため、いまだに数十個が足りていないという。東京電力は「今月上旬までに1000台を確保したい」としている。

 復旧作業の進ちょく状況については、先月31日午後、アメリカ軍のバージ船1隻が原発専用の港に到着した。原子炉の冷却などに利用する真水のタンクに補給が行われている。

 また、東京電力は、原子炉の冷却機能を取り戻すため、海水を送り込むポンプの復旧を急いでいる。2号機と3号機に続いて、1号機と4号機も1日のうちに作業を終える見通し。このポンプと外部電源をつないで正常に動けば、冷却システムの一部が復旧するメドが立つことになる。

 さらに、1日午後には、放射性物質がホコリやチリとともに飛び散るのを防ぐ合成樹脂の飛散防止剤の散布が行われた。