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被災地へ風呂を!建築家らがプロジェクト

2011年4月1日 5:52
被災地へ風呂を!建築家らがプロジェクト

 香川県で、東日本大震災の被災地へ風呂を送ろうというプロジェクトが始まっている。

 被災地では大勢の人が避難所生活を余儀なくされているが、なかなか整わないのが風呂だ。丸亀市に事務所を構える建築家・斉藤正さんは、被災地に仮設の風呂を送るプロジェクトを仲間と共に進めている。阪神・淡路大震災での支援活動で見た現地の様子がきっかけになったという。

 斉藤さんが設計した仮設の風呂「ZENKON 湯」は、木材やコンクリートブロック、ロープ、鉄板など手に入りやすい素材を使い、大工なら枠組みと湯船を30分以内に組むことができる。風呂のボイラー代わりになる部分は、簡易的なつくりになっており、3人分の浴槽を沸かすことができるという。燃料には廃材を活用することで、がれきの撤去にも一役買うことができる。設計図と運営方法は、ホームページでも公開されている。

 設営を簡単にすることで、被災した住民自らも携わることができる復興を見据えた今回のプロジェクト。斉藤さんらは最初の施設を造るため、今月上旬にも被災地に向けて出発する。

 【斉藤正轂(こしき)工房のホームページ】
http://www.koshiki.net/