東日本大震災を受け、東京都のハローワークは２８日、福島県の被災者らが避難生活を送っている東京・足立区の避難所で、臨時の相談会を行った。

　足立区の東京武道館には、主に福島県から約３００人が避難している。ハローワークが設けた臨時の相談窓口には、失業給付など雇用保険に関係した相談が多く寄せられた。中には、「会社と連絡がつかないため、休業中なのか、閉鎖されたのかも確認できない」などの相談もあったという。相談会は今後、他の避難所でも行われ、都内２２か所のハローワークも被災者専用の窓口を作る。

　厚労省は、被災したため一時的に仕事ができない人への失業給付を認めている。また、事業者には、従業員を雇い続けてもらうため、雇用調整助成金を給付する条件を緩和するなどの対策を取っている。