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被ばくした作業員「ベータ線熱傷」の可能性

2011年3月25日 8:38
被ばくした作業員「ベータ線熱傷」の可能性

 東日本大震災で被災した福島第一原子力原発電所で24日、作業員3人が被ばくした。ヤケドに似た症状が出る「ベータ線熱傷」の可能性があり、2人が病院に搬送された。

 被ばくしたのは30歳代の作業員2人と20歳代の作業員1人で、このうち2人は24日夜、病院に搬送された。「東京電力」によると、3人は24日、福島第一原発3号機のタービン建屋の中で、電源の復旧作業をしている際に水たまりに足がつかり、被ばくした。ヤケドに似た症状が出る「ベータ線熱傷」の可能性がある。体調に異常は見られていないが、25日午前、2人を福島県から千葉県の放射線医学総合研究所に移し、経過を観察するという。

 東京電力は25日に会見し、作業員が被ばくした水から、極めて高い濃度の放射性物質が検出されたと発表した。原子炉か使用済み燃料プールの中の燃料棒が損傷して、高濃度の放射性物質が発生し、それが漏れ出したとみられるという。

 一方で、福島第一原発では電源復旧作業が進められ、24日午前には1号機の中央制御室の照明がついた。天井が大きく壊れていたが、すでに制御室の照明がついている3号機とともに、作業の進展が期待されている。

 また、原子炉と使用済み燃料を冷やすために使っていた海水を、ダムから引いてきた真水に切り替えるための準備作業が進められた。真水になれば、水質のコントロールが容易になり、配管や機器類への悪影響も避けることができる。ポンプを外部電源で動かすための復旧作業も進められており、真水を安定して原子炉などに送り込めるようになれば、事態の打開に向けた大きな前進となる。