×

30キロ圏外でも“内部被ばく” 国が試算

2011年3月24日 1:06
30キロ圏外でも“内部被ばく” 国が試算

 国の原子力安全委員会は23日、事故が起きた福島第一原子力発電所から半径30キロより外の地域でも、内部被ばくの線量が100ミリシーベルトを超える可能性があるという試算を発表した。

 原子力安全委員会は、福島県内の放射線測定値を基に、放射性物質の広がりについて試算した。その結果、福島第一原発から半径30キロより外の地点で、放射性ヨウ素による甲状腺の内部被ばくの線量が100ミリシーベルトを超える地域があると発表した。

 しかし、この数値は、影響を最も受けやすい1歳児が12日から23日まで屋外に居続けた場合を想定している。そのため、実際の被ばく量は、この4分の1から10分の1程とみられている。原子力安全委員会は、直ちに健康への影響はないとしている。