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福島・双葉町長、避難先の再移転を正式決定

2011年3月24日 0:26

 福島第一原子力発電所の事故を受けて避難指示が出され、役場の機能とともに住民約1400人がさいたま市の「さいたまスーパーアリーナ」に一時的に避難している福島・双葉町の井戸川町長は23日、埼玉・加須市にある使われていない高校に、町民と町役場の機能を移すことを正式に決めた。

 双葉町の井戸川町長は23日、加須市の旧騎西高校に、町民と町役場の機能を移動させることを正式に決めたことを明らかにした。「旧騎西高校では、支援を必要とする避難先ではなく、自立できる生活基盤を作っていきたい」と話した。

 さらに、町民の生活費として、一人につき3万円を無利子で貸し付ける制度を専決処分で条例化したという。貸し付けの手続きは、24日以降に行われるよう進めている。

 また、23日までの5日間で、双葉町内から約20人が自衛隊によって救助されたことを明らかにした。救助された人たちは、福島県内にいるという。