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風評被害で出荷停止以外の野菜にも影響

2011年3月22日 21:33
風評被害で出荷停止以外の野菜にも影響

 食品衛生法上の暫定規制値を上回る放射性物質が検出された農産物について、政府は21日、当分の間、出荷を控えるよう4つの県の知事に指示した。しかし、出荷停止の指示が出た野菜以外にも風評被害が広がっている。

 出荷停止の指示が出た群馬・伊勢崎市のJA佐波伊勢崎には、ほうれん草が180ケース山積みにされていた。出荷停止になった時点で、ほうれん草を農家に一部は持ち帰ってもらい、残った分については22日、業者に依頼して処分することになったという。

 一方、21日に出荷前のほうれん草をトラクターでつぶした茨城・つくば市の農家は22日、40軒ある取引先のうち、30軒から「茨城県産の野菜は当面取り扱えない」と言われたという。ほうれん草に続き、23日は、出荷できずに大きくなってしまった水菜とルッコラをトラクターでつぶした。

 また、東京・練馬区のスーパー「アキダイ」関町店では、出荷停止の指示が出ていない野菜にも影響が出て、茨城県産が市場に余っており、茨城県産の水菜やチンゲンサイが先週の半値ほどで売られている。