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福島原発周辺の住民にガソリン輸送~経産省

2011年3月20日 20:22
福島原発周辺の住民にガソリン輸送~経産省

 東日本大地震の被災地でガソリンが不足している問題で、経産省は20日、福島第一原子力発電所周辺の住民に向けて、ガソリン200キロリットルを輸送したことを明らかにした。

 福島県は、政府に対して、福島第一原発周辺の住民向けに、ガソリン約600キロリットルを供給するよう要請していた。政府は、600キロリットルを確保し、このうち200キロリットルを20日、福島県に輸送した。

 政府は、海外への輸出を抑えるとともに、西日本の製油所の稼働率を上げることによって、一日当たり2万2000キロリットルのガソリンを東北地方へ輸送するなどの緊急対策を行っている。21日は、宮城県の塩釜油槽所にガソリンなど2000キロリットルを積んだタンカーが到着する予定。

 経産省は「仙台市などは、早い時期に対策の実感が得られるのではないか」と述べている。