深刻な状況に陥っている福島第一原子力発電所で、自衛隊は２０日午前、初めて４号機に向けて地上からの放水を行った。

　防衛省によると、放水は２０日午前８時２０分頃から約１時間にわたって行われた。自衛隊は、今回の放水に隊員約３０人、消防車１１台を投入し、水温が上昇して危険な状態にある４号機の使用済み燃料プールに向けて、約８０トンの水を放出した。

　一方、東京消防庁による３号機への放水は、２０日午前３時４０分まで行われた。自衛隊は、これまでに３号機への放水は一定の効果があったとみて、２０日は初めて４号機への放水を行った。

　自衛隊は２０日午後１時から、ヘリコプターを投入して、１９日に引き続き、上空からの温度測定を行う予定。