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福島原発4号機、建屋内で水素爆発の可能性

2011年3月16日 2:12

 東日本大地震で被災し、予断を許さない状態が続く福島第一原子力発電所で15日、4号機の建屋内で水素爆発が起きた可能性があることがわかった。

 4号機では15日午前6時過ぎに爆発音があり、4階と5階部分の壁に穴が開くなど大きく損傷しているのが確認された。「東京電力」によると、4号機は定期点検のために3か月前に運転を止め、使用済みの燃料棒をプールに入れて冷やしていた。燃料棒は熱を発し続けるため、プールの水を循環させて冷やし続ける必要があるが、火事の後に調べたところ、通常はセ氏40℃で保たれているはずの水が80℃にまで上がっていたという。

 このことから、東京電力は、地震によって水を循環させる装置が壊れたことから燃料棒を冷やせず、温度が上がって発生した水素が爆発を引き起こした可能性があるとみている。