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水位再び低下、燃料棒が全て露出する状態に

2011年3月15日 1:23
水位再び低下、燃料棒が全て露出する状態に

 福島第一原子力発電所2号機で14日午後11時20分、再び原子炉の中の水位が低下し、燃料棒が全て露出する状態が起きた。燃料棒は15日午前1時現在、露出した状態が続いている。炉内の圧力を逃がす容器の弁が閉じたため、水位の低下が起きたという。弁が閉じた原因は不明。

 福島第一原発2号機は14日午後、海水を送るポンプが故障し、原子炉の中を冷やす水を送り込むことができなくなった。14日午後5時過ぎから、原子炉の圧力容器で燃料棒を冷やしている水の水位が低下を始め、午後6時22分、燃料棒が全て露出した状態になった。

 「東京電力」は、格納容器内部の圧力を下げて水を入れやすくするために14日午後8時半過ぎから容器の弁を開けて放射性物質を含む水蒸気を大気中へ放出しており、これによって一旦水位が上昇したとみられ、午後10時時点では燃料棒が半分以上水につかる状態になったという。しかし、何らかの原因で圧力を逃していた容器の弁を閉じてしまい、午後11時20分に再び、燃料棒が全て露出する状態になったという。