×

リビア、カダフィ政権側が攻勢強める

2011年3月14日 7:23

 内戦状態が続くリビアで、カダフィ政権側が攻勢を強めている。リビア中部の石油施設が集中する都市などを反政府勢力から奪還し、最大拠点のベンガジに迫る勢いとなっている。

 カダフィ政権側は13日までに、リビア中部の石油関連施設が集中するラスラヌフを奪還した。また、中東の衛星テレビ局「アルジャジーラ」によると、ベンガジから南西150キロの町・ブレガでも、反政府勢力側が撤退を始めているという。

 劣勢に立たされる中、反政府側の人々の国際社会への訴えも切実さを増している。外国メディアであるNNNの記者もベンガジ市内にある、政治犯などが収容されていた場所に案内された。そこには、カダフィ政権の下で政治犯が捕らえられていたろう獄には、拷問に使われた道具などがそのまま残されていた。そして、人々は「カダフィ時代に戻りたくない」と代わる代わる訴えた。

 失地回復に自信を深めるカダフィ政権側は「総攻撃」を宣言しており、今後は国際社会の動きが大きなカギを握ることになりそうだ。