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宮城県の観測点で4m超の地殻変動を観測

2011年3月14日 3:39
宮城県の観測点で4m超の地殻変動を観測

 東日本大地震について、地震調査委員会は13日、臨時会を開き、宮城県内の観測点で4メートル以上の地殻変動が観測されたことを明らかにした。

 地震調査委員会によると、GPS(=全地球測位システム)観測の結果、宮城・志津川の観測点が東南東の方角に約4.4メートル移動する地殻変動が観測された。さらに、岩手県から福島県にかけての沿岸では、最大約75センチの地盤沈下も観測されている。

 気象庁は、3つの巨大な破壊が連続して発生する極めて珍しい地震だったと分析しているが、地震調査委員会・阿部勝征委員長は「こうしたケースは想定していなかった」と話した。また、「それらが全部が連動するということは、過去に起きたことはないし、私たちも知らなかった」「やはり自然は複雑であって、一筋縄ではいかないというのを実感した。このような地震もあるのだという教訓としては、今後の研究でも大胆な発想をしていかないと自然を理解するのは難しいのかなという気もする」とも話した。

 地震調査委員会では、今後の日本の地震研究や観測態勢のあり方についてもあらためて協議していくとしている。