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緊急対策本部、被災者支援の充実指示~首相

2011年3月14日 11:42
緊急対策本部、被災者支援の充実指示~首相

 14日午前9時半から、官邸に全閣僚が集まって緊急対策本部が開かれた。

 菅首相は「避難所にいる皆さんに対して、食料、水、毛布などの支援を行うこと。これをさらに一層進めなければならない」と挨拶した。また、「仮設住宅など、その後の手当てもしっかり準備に入っていただきたい」として、さらなる救出に全力を挙げるとともに、被災者への支援を充実させるよう指示した。

 また、14日からの「計画停電」については「本当に多くの国民の皆さんにご迷惑をかけています。計画停電であっても、予想を超えた悪影響が出る可能性がある」と述べた。その上で、国民の理解の下、不要不急な外出を控えたり、できるだけ電源を切ったりして、計画停電による悪影響ができるだけ少なくなるよう協力を呼びかけた。

 また、心配される福島第一原子力発電所について、「憂慮すべき状況が継続している。何とかこれ以上の被害を及ぼさないよう、関係者が昼夜を問わず全力を挙げているところだ」と説明した。

 菅首相はさらに、「何としてもこの危機を乗り越えて、新たな日本社会を作っていくために、歴史的使命を果たしていかないといけない。底力が問われているときだ。お互いに頑張りましょう」と呼びかけた。

 官邸ではこの後、原発への対応を検討する原子力災害対策本部や、電力供給緊急対策本部が続いて行われた。また、各省庁の局長級が出席して、電力供給について具体的な対策を検討する幹事会が開かれた。