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今後も最大で2mの津波が到達するおそれ

2011年3月12日 23:30

 東日本大地震は、国内では観測史上最大の大地震で、死者・行方不明は計1400人以上となっている。気象庁は12日夜、東北の太平洋沿岸に出されていた大津波警報を津波警報に切り替えたが、これらの地域では、今後も最大で2メートルの津波が到達するおそれがあるとして、警戒を呼びかけている。

 11日の地震発生から丸一日以上がたったが、なお活発な余震活動が続いており、気象庁は今後も、場所によっては震度6強となる余震の可能性があるとして、警戒を呼びかけている。

 12日午前4時ごろには、長野県北部を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生し、長野・栄村では震度6強の激しい揺れを観測した。この地震と、三陸沖で発生した大地震との関連はわかっていない。

 一方、津波は最大の時と比べると5分の1から、10分の1程度に落ち着いてきており、気象庁は12日午後8時20分、青森県の太平洋沿岸と、岩手県、宮城県、福島県に出されていた大津波警報を、津波警報に切り替えた。また、他の地域に出されていた津波警報はすべて津波注意報に切り替え、北海道や青森の日本海側などに出されていた津波注意報は解除した。しかし、津波警報が出されている東北の太平洋沿岸では、今後も、最大で2メートルの津波が到達するおそれがあり、引き続き警戒を呼びかけている。

 また、津波注意報の解除で避難所から自宅に戻る際や屋外に出る場合は、地震や津波の影響で危険な状態になっている場所がないか、安全を十分に確認した上、行動するよう呼びかけている。