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宮城・茨城沖大地震、32人死亡 NNN

2011年3月11日 20:13
宮城・茨城沖大地震、32人死亡 NNN

 宮城・茨城沖大地震で、NNNのまとめによると、全国で死亡が確認されたのは32人に上っている。岩手県では少なくとも12人が死亡した。ほかに、福島県で6人、宮城県で4人、東京都で3人、茨城県で3人、千葉県で3人、栃木県で1人が死亡したという。

 宮城・茨城沖大地震による全国各地の主な被害状況は11日午後7時現在、以下の通り。

 宮城県では、仙台市内で4人が生き埋めとなっている他、野球場などで2人以上の死亡が確認されている。また、スーパーの天井が落下し、6歳の児童が下敷きになって死亡した。津波により、海岸線の多くの民家が流され、行方不明者が出ている。仙台港の防波堤には、住民20人、警察官2人が取り残されているという。

 また、各地で土砂崩れが発生し、宮城・石巻市では住宅10棟が流された。福島県でも土砂崩れが発生し、5世帯8人が生き埋めとなっている他、多数の行方不明者が出ているもよう。また、特別老人ホーム1棟を含む多くの建物が倒壊したという。

 岩手県内では、石油備蓄基地のタンク4基が破損し、花巻市内ではダムの岩盤が崩落し、川がせき止められているほか、釜石市内では橋が崩落した。

 各地で火災も発生している。千葉・市原市の「コスモ石油」の製油所では、ガス漏れが起きた後、爆発・炎上し、3人が負傷、うち1人は重傷。また、千葉市の「JFEスチール」や東京・台場周辺でも大規模な火災が発生し、消防が鎮火に当たっている。