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茨城県で3人死亡

2011年3月11日 18:47

 宮城・茨城沖大地震による茨城県の被害状況は以下の通り。

 11日午後6時現在、3人の死亡が確認されている。警察によると、坂東市で病院に搬送された1人が死亡した。また、常陸太田市で家屋が倒壊し、80歳代の女性が死亡した。高萩市消防本部によると、高萩市荒川で家屋が倒壊して70歳代の女性が死亡した。

 県によると、龍ケ崎市で70歳代の男性が心肺停止状態という情報が入っている。

 茨城県の消防などによると、水戸市で3件、ひたちなか市で2件の火災が発生している。笠間市内ではこれまでに10件以上の救急要請が入っているが、火災の報告はない。

 大子町役場によると、下金沢の国道461号で山が崩れ、通行ができない状態になっている。下敷きになった人がいるかどうかはわかっていない。

 日立市役所によると、緊急対策本部を設置して被害の情報収集にあたっているものの、現在、市役所内が停電し、電話もつながりにくいため、情報収集が困難な状況だという。

 かすみがうら市役所によると、避難所として使う予定だった市内の小学校や中学校の体育館数か所の壁や天井が崩れ、現在、避難所としては使えない状況となっている。この他、市内の道路で陥没や漏水、ブロック塀が崩れるなどの被害が多数出ているという。これまでのところ、ケガ人の報告は入っていない。

 鉾田市役所によると、現在、市内の道路3か所で陥没があり、2か所の橋で道路の間に段差ができている。

 茨城県庁によると庁舎の窓ガラスが割れたり、物が倒れたりする被害が出ている。これまでのところ、庁舎内でケガ人の報告はない。

 大洗町によると、港から約300メートル離れた町役場の建物の中に水が約1メートル流れ込んできているため、孤立状態だという。

 警察によると、現在、稲敷市内の新利根川が氾濫し、高萩市内の花抜川が決壊している。また、県内の原子力施設は稼働中の原子炉2基は全て停止した。

 県は11日午後3時10分に緊急対策本部を設置し、被害状況などの情報収集を行っている。