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前原外相が辞任、外国人からの献金問題で

2011年3月7日 3:04
前原外相が辞任、外国人からの献金問題で

 前原誠司外相は6日夜、法律で禁止されている外国人からの政治献金を受けていた問題をめぐり、辞任を表明した。

 前原外相は会見で、「金額の多寡にかかわらず、(献金の)事実を認識していなかったといえども、外相の職にある政治家が、外国人から献金を受けていたという事実は重く受け止めざるを得ません。政治家としての政治資金の管理が徹底できていなかったものと言わざるを得ません。私の政治献金をめぐる問題で、国会審議を停滞させるわけにはまいりません」と述べた。その上で、選挙区の京都市内に住む在日韓国人から、わかっているだけでも5年間、5万円ずつの政治献金を受けていたことを明らかにした。しかし、献金の事実は知らなかったという。

 政治資金規正法は外国人からの政治献金を禁じており、自民党が4日の参議院予算委員会でこの問題を指摘し、辞任を求めていた。

 さらに前原外相は「クリーンな政治を目指してきたにもかかわらず、政治とカネの問題で不信を招いてしまったことに、国民の皆様におわび申し上げます」と謝罪した。

 後任はまだ決まっていないが、政府内では、松本剛明外務副大臣の名前が候補として挙がっている。