１６日、農家の若者たちがＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）への参加反対を訴え、外務省や農水省が並ぶ東京・霞が関周辺で大規模なデモ行進を行った。

　トラクター４台を先頭にデモ行進を行ったのは、全国農協青年組織協議会のメンバーを中心にした全国の農家の若者ら約１１００人。デモの参加者たちは大根などの農産物を手に、関税を原則として撤廃するＴＰＰに参加し、海外から安い農産物が輸入されれば国内の農業が深刻な影響を受けるとして反対を訴えた。

　ＴＰＰをめぐっては、産業界からは工業製品などの輸出増加につながると賛成する声が上がっている。政府は今年６月までに、ＴＰＰの交渉に参加するかどうか判断する考え。