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民主党執行部、小沢氏を「党員資格停止」に

2011年2月14日 17:39
民主党執行部、小沢氏を「党員資格停止」に

 民主党執行部は14日に開いた役員会で、強制起訴された小沢元代表について、裁判が終わるまで「党員資格停止」の処分とする方針を決めた。党員資格が停止されると、その間に総選挙があった場合、執行部の判断で党の公認が得られなくなる。また、党の代表選挙にも出られない。

 菅首相も出席した役員会で、岡田幹事長は「裁判の判決が確定するまで小沢氏の党員資格を停止する」との処分を提案、参議院側から異論は出たものの、結局、党員資格を停止する方針が決定した。停止の理由について岡田幹事長は、小沢氏が強制起訴されたことや、国会での説明をいまだに果たしていないことなどを挙げている。執行部は15日の常任幹事会で党員資格の停止を提案し、正式な手続きに入りたい考え。

 一方、小沢氏は14日、処分を受けても議員辞職や離党をしない考えをあらためて示した。今後は、小沢氏が処分についての不服申し立てをする可能性もある。

 小沢氏の裁判は早くても今年夏以降に始まり、長期化するとみられる。小沢氏サイドは裁判で無罪を勝ち取って復権を果たしたい考えだが、小沢氏のさらなる影響力低下は避けられない。