長野・上田市で８日、伝統の道祖神祭り「わら馬引き」が行われ、子供たちの無病息災を願った。

　上田市真田町戸沢地区のわら馬引きは、「ねじ」というダンゴを供える珍しい道祖神祭り。子供たちは８日午前８時頃、高さ６０センチのわら馬を引いて道祖神を目指した。わら馬に乗った「ねじ」は、米粉で作ったダンゴに緑やピンクなど鮮やかに着色した粉をつけ、カボチャやウサギなど植物や動物の形に整えたもの。

　８日は１５体のわら馬が「ねじ」を乗せて地区を練り歩いた。道祖神に到着して無病息災を願うと、自宅に戻ってわら馬を屋根に投げて祭りは終了する。

　少子化で子供を持つ世帯は減ってきているが、祭りに合わせて地元に帰ってくる家族も多いという。