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「南九州一帯の火山、活動期入りの可能性」

2011年2月7日 22:37
「南九州一帯の火山、活動期入りの可能性」

 気象庁が「噴火活動が一時的に終了した」と発表した宮崎、鹿児島県境にある霧島山の新燃岳が7日午後6時過ぎ、噴火を再開した。専門家は、「南九州一帯の火山が活動期に入った可能性がある」と警鐘を鳴らしている。

 気象庁は7日夕方、新燃岳について、地下からのマグマの供給が弱まっている可能性があるなどとして、一連の噴火活動が一時的に終了したと発表した。しかし、午後6時9分、新燃岳は噴火を再開、30分後にも噴火し、火口からは赤い噴石が飛ぶ様子が確認された。

 一方、7日は新燃岳から約30キロ離れた鹿児島・桜島でも爆発が相次いだ。火山の専門家である京都大学・井口正人准教授は「一連の火山帯が同時に活動期に入るということは過去にもあった。1914年の噴火が1月12日に起きたが、その4日前に霧島の御鉢が爆発した」と話し、南九州全体の火山が活動期に入った可能性があると指摘している。

 新燃岳と桜島の噴火警戒レベルは、いずれも入山を規制する3が継続している。