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宮崎・高原町で避難勧告 火砕流のおそれ

2011年1月31日 3:14
宮崎・高原町で避難勧告 火砕流のおそれ

 火山活動が続く宮崎、鹿児島県境にある霧島山の新燃岳で、火砕流が起きる危険性が高まったとして、宮崎・高原町は30日午後、住民に避難勧告を出した。

 火砕流の危険性が高まった理由は、新燃岳の火口にできた溶岩ドームが大きくなったことにある。気象庁によると、28日に直径約数十メートルだった溶岩ドームは、30日に直径約500メートルに成長したという。今後、爆発的噴火が起きると、溶岩ドームが崩れて、火口から半径約3キロの範囲で火砕流が起きるおそれがある。そのため、気象庁は、火口から半径2キロだった立ち入り規制区域を半径3キロまで拡大した。これに伴い、高原町は31日午前1時25分現在、513世帯、1158人を対象に避難勧告を出している。

 新燃岳の噴火で、自治体から避難勧告が出たのは初めて。